清雲寺は土肥城主富永山城守の菩提寺で、
日蓮聖人の生涯を描いた板絵額があるお寺として知られています。
この90枚の絵を描いたのは浮世絵師の「歌川国秀」氏で、
歌川氏が51歳の時に完成させた絵だと云われ、
明治23年11月に日蓮宗門篤志家の賛助により奉納されたものだそうです。
板絵は90枚にも及び、板の上に和紙を盛り上げて立体感を出すなどの手法を凝らした
肉筆彩色画で、大型の額の中でも傑出した作品といわれ、
檀家はもとより多くの人々に親しまれています。
また、建物は大工の神様として語りつがれる
酒井多次郎 藤原政房の手によるもので、
豪壮な建築が土肥の歴史を偲ばせています。